ARTUXARTIST
太田光美

立体造形を平面デザインに。新たな挑戦とアプリへの期待ーー羊毛造形アーティスト太田光美さん

羊毛や獣毛、樹脂粘土を使いさまざまな生物を表現するアーティスト太田光美(おおたてるみ)さん。究極のリアリズムの追求と独自のスタイルで創作された作品は、見るものを圧倒し心を掴みます。そんな彼女の創作活動の軌跡とアプリ「ARTU(アートユー)」への思いを伺いました。

--アーティスト活動を始めたきっかけを教えてください。

物心ついた頃から絵を描いたり、ものづくりをしていました。五感を刺激するものに興味があり、音楽やお花、料理などジャンルを問わず気になることは積極的にチャレンジしました。そのような創作活動が大人になっても続き、今のスタイルである「羊毛造形」にたどり着きました。「羊毛造形」は、日本では主に「羊毛フェルト」として認識されている羊の毛を特殊な針で差し固める手芸を進化させた分野です。

--アーティストとして何を伝えていきたいですか。

私は自分のことを「作家」ではなく「アーティスト」と名乗るようにしています。理由は、枠にとらわれずさまざまな技法や角度で創作をしていきたいからです。今は羊毛をメインにしていますが、テクスチャマテリアルは様々に取り入れていいと思っています。自分の思いや考えを一番表現できる、最適な手段を無限の可能性から選んでいます。そうして作り上げた作品を通して、年齢や環境に関わらず、自分の好きなことに素直に向き合うことの大切さを伝えられたら嬉しいです。

--アプリ「ARTU」に提供した作品には、どのような思いが込められていますか。

完全立体、半立体、抽象的なものの3タイプを選びました。これまで私がつくる立体的な作品は、一方的に見て楽しんでもらうことを目的としていました。しかし、手にとって実際に見てもらうことはなかなか難しい。アプリ「ARTU」はそういった立体造形を“平面デザイン”として取り入れ、ユーザーの生活に馴染ませてくれます。平面デザインで映える立体造形はどんなものか、そんなチャレンジも含め選んだ作品です。

--アプリ「ARTU」をどんな人に使ってほしいですか。

これまで「見る」だけだった作品を「使う」楽しさとして体験してほしいです。立体造形がどのようにデザインとして受け取ってもらえ、みなさんの日常を彩ることができるのか、私自身も楽しみです。

--今後の活動について教えてください

今回の制作を通して、立体造形を平面デザインとして活かせる道が広がりました。今後は、紙媒体やスマホケースなど、身の回りのデザインとして取り入れてもらえるような見せ方もしていきたいです。アート作品としてカテゴライズするとちょっと構えてしまうかもしれませんが、生活により自然に入り込めたらいいですね。